このたび第3回日本眼科アレルギー学会学術集会を開催させていただくことになりました。これまで福岡での開催をご案内しておりましたが,新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み,web方式で開催することになりました。
今回の学術集会では、『眼科アレルギーの光の道』を学会のサブタイトルとさせていただきました。この「光の道」というのは、文字通りこれまでとこれからの眼科アレルギー学の研究の道筋を照らし出すという意味に加えて、福岡市の東にある福津市の宮地嶽神社の参道を重ね合わせています。参道が夕日と一直線に並ぶ光景が、まるで光り輝く道となることから近年広く知られるようになった場所です。開催地からのメッセージにふさわしいと、学会のテーマとさせていただきました。
特別講演は出原賢治先生(佐賀大学医学部分子生命科学教授,日本アレルギー学会理事長)が「重症型アレルギー性結膜炎における基礎研究の応用」をご講演されます。シンポジウムは「眼アレルギーと免疫学的フロンティア―臨床との関わり―」と「眼アレルギーとドライアイ cross talk」のふたつを予定しており,最新の基礎的研究と臨床との関連をお話しいただくことになっております。またワークショップとして3つのトピックスについてup to dateな話題を多方面からご紹介いただきます。テーマは「眼科アレルギー薬物治療の最前線」,「コンピューターテクノロジーと眼アレルギー」と「総合アレルギーセンターと眼科専門医をとりまく課題」です。新しい薬物治療の実際,AIやDeep learningそしてアレルギー対策法施行に伴うアレルギー専門医の課題などをそれぞれ掘り下げていただく予定です。これらを通して,これからの眼科アレルギー分野の光の道が確かなものになり,先生方のお役に立てれば,望外の喜びに存じます。
なお,12月5日から6日の予定会期にはZoom会議方式によるliveで学会の内容を事前登録されている先生方には討論を含めて視聴いただけます。収録された内容は別途期間を設けて,全登録の先生方にオンデマンド配信いたします。2020年最後の眼科の学会となる眼科アレルギー学会学術集会にふるってのご参加をお待ちしております。